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2017 / 2 / 25 / Sat / 小金井南中学校体育館

☆公演結果☆

※8分26秒 バビロン→フォール

前説で「B.A.D」(サカイ&西崎雄鬼)が突如登場したところから今回の公演は始まった。

それぞれ王座戦に望む意気込みや、無期限謹慎となった仲間「尾谷友洋」の事を語り、最後にはnkwクルーザー級王座トーナメントの参加選手である「GT」の秘密を暴露してやると「サカイ」が宣言。しかしそれを良しとしないのは勿論「GT」だ。

暴露直前で止めに入り言い争いに発展。業を煮やした「GT」はここで試合をさせてくれと「Mr.Money」に志願。Moneyは承諾し、Aブロックのシングルマッチが始まった。デビュー3戦目となるGTは鋭い蹴りを確実にヒットさせて勝利をつかもうとしたが、やはり分があるのはサカイだ。無駄のない動きでGTを攻め、危ない場面はひらりとかわしていく。更にレフェリーの隙をついて仲間の「西崎雄鬼」を使い最後は卑怯な手で勝利を掠め取った。これにより『サカイ』が5月公演にて行われる決勝に進出。

​サカイにとっては喜ばしいことであったが、試合後何が気に食わなかったのかレフェリー「ジョー梶原」をB.A.D2人で暴行。サカイの恐ろしい一面を観客は目の当たりにすることとなった。

対するGTは卑怯な手を使いまくったサカイに対して文句を言うのかと思ったが、自らの実力不足が招いたことだと言い、山ごもり修行をする為次回5月公演は欠場すると発表。更に強くなって帰ってくると観客、プレイヤーたちの前で約束した。

※28分29秒 正田落とし→フォール

学生、社会人、レギュラー、初参戦など多種多様なメンバーが揃った10人​タッグマッチは、まさに十人十色と言えるそれぞれの色が存分に出た試合となった。初参戦の「ガッツ人妻」はその巨体を生かし4人一気に大暴走で押しつぶす期待通りのパワープレイを披露。しかしパワーで負けていないのが鍛え上げられた肉体を誇る「おじゃマッチョどれみ」。自分より大きい対戦相手を軽々と投げ飛ばす。「太くて固いの星ぃ野勘九郎」はスピーディーかつ正確に相手を仕留めていき何度か勝利を掴みそうになった。3度目の参戦となる「ONAKIN」が美しいフォームのドロップキックを出したかと思えば、レギュラー参戦選手の「YMD」は落ち着きを見せ、「Y!」というアピールで相手、そして観客を動揺させる。もちろん官能小説朗読タイムが今回も行われそうになったが、そこにまったをかけたのは「ディック・ズレーター」。カットするだけではなくなんとお株を奪う官能小説朗読タイムを行おうとしたが残念ながら世界的官能小説朗読家ほどスラスラとはいかず他の対戦相手にじゃまされてしまった。もっと引っ掻き回すのは「菊・門タロー」だ。チームで肩を組みディフェンスをしながら誰もが子供の時歌ったであろう童謡「手のひらを太陽に」を歌いだしたりなど世界観が全くわからない。その門タローを今回黙らせたのは「亀田勃起」であった。インサイドワークで相手を翻弄しつつ鋭い打撃をヒットさせ門タローと渡り合った。どっしりと構え、今回の試合の主軸になるのは勿論「大腸ケア」。しかし思わぬ刺客が現れる。現SWSハードコア王者「チョコット・シタイナー」だ。nkwのハードコアの象徴であるnkwMD王座を持つケアとの対決をここぞとばかりに狙っていたのだ。両者引かぬ打撃の応酬。肉が、骨が砕けるような音が会場中に鳴り響く白熱の対決を制したのは意地をみせたケアであった。大荒れの中、最後にまだ余裕を見せるYMDがフィニッシュに行こうとしたところをズレーターが隙を突き決着となった。

※19分00秒 スピコリドライバー→フォール

※『ARFawkes』&『ラソ=チンブラ』組が第11代nkwタッグ王者となる。

昨年の夏に対戦し、長期欠場に追い込まれた「ARFawkes」。絶対王者である「Insane Boyz」は彼の復帰を待ちリベンジを受けて立つとまで言った。満を持しての再戦、しかしARは一人で入場してきてしまった。「「X」として事前発表していたパートナーはすぐに出すのはもったいない、オレ一人で十分だ。」と言い、なんと2対1でnkwタッグチーム王座戦が始まってしまったのだ。勢いと闘志で果敢に攻めるARであったが、やはり2対1では分が悪く劣勢に。更にハードコアルールを利用して王者チームは凶器攻撃のオンパレード。完全に治っていない手の甲に狙いを定め、もう一度破壊しようとしたその時、あるテーマ曲がなった。そこに颯爽と現れたのがARの盟友「ラソ=チンブラ」だ。そうだ、昨年の夏2人は組むはずだったのだがARの怪我により組めなかったのだ。ついに2人が揃う時、そしてそれが復帰戦でありリベンジ・マッチの時なのだ。更に勢いをつけるAR&チンブラ組であったが、すんなりとはいかせないのがInsaneの2人だ。タッグチームとしての実力も然り、ハードコアマッチにも長けている2人。しかし試合途中からなにやら仲違いを始めてしまう。これがAR組にとっては勝機であった。チームを剥がし、ターゲットを801に絞る。801も粘りに粘ったがARの2度のスピコリドライバー、そして最後にダメ押しでテーブルへのスピコリドライバーもくらってしまい遂にダウンしてしまった。辛くも勝利したAR&チンブラ、試合後は悲願達成と共にInsaneの2人を敬い、両チームの健闘を称え合った。これから新たなるタッグロードを進むのに注目が集まることだろう。

遂に負けてしまったInsane。1年前のタッグ王座復活から防衛し続けてきて1周年記念を祝いたかったがそうは行かなくなってしまった。

Insaneの発起人でありブレーンでもある「カオスストリークマンJr」がマイクを持ち801に語りかけた。

「お前のせいで負けた。」「お前が弱いから負けた。」

会場に衝撃が走った。更には「Insane Boyzは解散する。」「俺はお前の邪魔をしてやる。たとえこの世界を辞めたとしてもずっと邪魔し続けてやるよ。」とまで言ったのだ。あっけにとられ声も出ない801に対しついに我慢できなくなったカオスJrは凶器で殴りかかったのだ。セコンドやレフェリーの静止を振り切り801をボコボコにしてリングを後にした。

​名タッグチームはここで本当に解散となってしまうのだろうか。今後の彼らの言動が気になる終わり方となった。

※12分22秒 スライディングラリアット→フォール

クルーザー級トーナメントBブロックには「RYO」が出場した。更に「X」となっていた選手はnkwでは馴染みのある選手「リヴァーサル沢」が登場した。年は違えど両者ともに長年同じ業界で様々な選手と渡り合ってきた。しかもこの2人は以前何度か当たったことのある2人だ。ある意味では初当たりより戦いやすいように思えるが、手の内を知られている点では読み合って勝利を掴みにいかねばならない。

静かな立ち上がりからスタートし関節を取り合うグラウンドの攻防が続いた。RYOも身体を生かし得意な方ではあるのだが、分があるのはリヴァ沢のほうだ。彼はMMA畑の出身なのだから。さらに最近ウェイトアップも行いSuplex Villageの異名を持つリヴァ沢はRYOを軽々と投げ飛ばしていく。しかしRYOも負けてはいられない。新たに身に着けたスナップジャーマン・スープレックスを出し対抗していったが多種に渡るスープレックスを持つリヴァ沢が更に投げ返していく。リヴァ沢が優勢で進んでいったが、一瞬の機会を逃さずRYOの鋭い打撃が決まり、得意のペディグリーからスライディングラリアットで勝利を掴んだ。

​これによりRYOが決勝進出。5月公演ではサカイとRYOが復活の王座をかけ戦うこととなる。

※25分07秒 『Mr.Money』がベルトを奪取

※『Mr.Money』が第16代nkw王者となる。

第15代nkw王者「サイコホリデイ」が契約解除となったため空位となった王座はラダーの上で争われることとなった。

「Mr.Money」は団体の威信をかけて、「キング・ペンギン」は悲願の王座獲得をかけて、「西崎雄鬼」はB.A.Dのメンバー「尾谷友洋」の謹慎解除をかけて。三者三様の思いがぶつかりあう激しい試合となった。ラダーで押しつぶしたり、投げつけたり、叩きつけるだけではなくとことん相手を破壊するためにラダーが使われた。中でも西崎の残酷さは凄かった。Moneyがラダーからロープへ落ちた時急所をうってしまったのを西崎は見逃さなかった。うった急所にまたラダーを打ち付け、更にMoneyの攻撃の軸である脚をラダーに挟み何度もパイプ椅子で叩きつけた。これにはMoneyも悶絶し最後まで脚を引きずっていた。対するペンギンはラダーを巧みに使い、倒れた西崎にラダーを半回転させ叩きつける。Moneyがラダーから飛ぼうとしたところを捕まえブレーンバスターへ。しかしそこは西崎が下からペンギンをパワーボムで投げつけ一気に2人を破壊。しかしnkwに入って約1年たったペンギンは飛躍しラダーから西崎めがけ決死のダイブ。誰もが意識朦朧とする中、Moneyは終盤西崎に対し「俺様を倒さないと尾谷は復活しないぞ。だからかかってこい。」と挑発。西崎もそれに答え「高い壁を超えてやるよ」と言い張りてのシバキ合いに。優勢に立ったのはMoneyであったがサカイが乱入しストップをかけた。西崎は完全にMoneyを破壊するため、チェーンラリアット、更にはラダーに打ち付けるようにランサルセを放った。これで西崎がベルトを取りに行けると思ったがそこはペンギンが譲らない。ラダー上での攻防からペンギンがすかさずダイヤモンドカッターを決行。両者ダメージが残る中最後に立ち上がったのはペンギン。遂に念願のベルトが目の前に...この男がまだいたのだ。そうMoneyが這い上がってきた。ペンギンの脚を引っ張りすきをついて出したのはなんと金的攻撃。ここに来て姑息な手をつかい勝機を逃さない男はすぐさまベルトを獲ったのだ。死闘を制しラダー上で高らかとベルトを掲げあげ不敵な笑みを浮かべて勝利に酔いしれていたのだ。

その意味は試合後に全て分かった。最悪の事態が巻き起こってしまったのだ。

試合後マイクを手に取り西崎に向かってMoneyはこう言い放った。

「残念ながら王座は取れなかったから尾谷の謹慎解除はなしだ。というかもうアイツはクビにしている。」

「サイコホリデイに関しても契約解除させたのは俺様だ。あいつもクビにした。」

いったいどういうことなのか。会場には不穏な空気しかなかった。

「俺様は甘すぎた。優しくしすぎたからこんな状態になってしまったんだ。だから立て直す。弱いやつはクビにする。」

それは独裁宣言であった。強固たる団体にするためいらないやつは捨て、有能な人間だけ残すという言い方であった。

「nkw王座に関しては防衛戦は行う。しかし俺様から指名することはない、何故ならお前ら全員実力不足で俺様に値しないからだ。」

「挑戦者は受けよう。望むものには与える。身をもって思い知らせてやる。」

「この業界はだめだ。理想郷を作るためにMoney Familyを復活させる。」

と言い最後には参戦選手、プレイヤーをリングに上げることもせずMoney一人で締めの合言葉を言い放ち2月公演は幕を閉じた。

​闇に繰り出す船に我々はのってしまったのかもしれない。。。

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